ラジオ番組の制作にかける想い

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今回は、開業して15年、法人として5期目に入ろうとしている今、放送局でのラジオ番組の制作にかける想いを書き留めておきたいと思いました。

 

ラジオパーソナリティから番組の企画制作へ

写真の説明はありません。

今からちょうど10年前、子育てをしている家族を応援するインターネットラジオ番組にゲスト出演させてもらったことがありました。
そのことがきっかけで、インターネットラジオ番組のパーソナリティになり、その3年後、ご縁を繋いでいただき、2017年の秋から地上波ラジオ放送局、OBCラジオ大阪で、1番組のパーソナリティの仕事がスタートしました。
さらに3年後からは、番組の企画制作会社としての活動が開始。元々保育士として仕事をしてきた私にとって、何もかもが初めてのことばかり。放送局でお勤めの方々、ご経験者に教えてもらいながら、「キュー!」「ポンだし」「どなり」など、現場で何気なく使っていらっしゃる言葉一つも分からず、専門用語や、番組構成、音響のことなど、ゼロから学び、少しずつ形にしてきました。

現在は時期にもよりますが、約10の番組やコーナーの企画運営をしています。一つひとつの番組に制作運営チームを作っています。パーソナリティ、アシスタントパーソナリティ、ディレクター、アシスタントディレクター、検聴…、それぞれの番組に、多くの人がプロフェッショナルに仕事として携わってくださっています。

 

私は、気づいてみれば番組の企画、運営をすることとなり、これまで見えていなかったことに気づき、番組制作への想いも変化してきました。

大学では、その経験を活かした授業を担当させてもらう機会もいただいております。(「未来を声でデザインする」)

 

溢れる情報が風のように吹き続け、多くの人が、前ばかりではなく、右や左、斜めや後ろを向き、複雑な交差点を迷いながら歩き続けるような社会の中で、マスメディアの役割とは何だろう…と考えさせられながら、自問しながら、一つひとつの番組制作と向き合ってきました。

「この番組は聞いていて面白いわ~」
「この時間はラジオを聞きたい」
「共感できる番組があるよと人に教えてあげたい。」
「この人の話していることは納得できる」
「この番組が始まるとほっとする。癒しだわ~」

など、日々の暮らしの中に溶け込み、この時間は耳を傾けたい。
と、身近に思ってもらえるような番組を運営していきたいと心から思うのです。

2人、ニュースルーム、テキストの画像のようです

メディア界の信用を!とか、メディアの言うことは嘘?本当?!などと謳う気持ちはなく、いろいろな人がいて、価値観があって、発することも聞くことも自由という権利がある私たちだからこそ、
「この番組は!」と選んでもらえる番組を作って行きたいと思うのです。
一人では小さな力だけれど、支え合い助け合える皆さんと一緒に、今の世の中に大切なこと、これからの未来に必要な言葉を発信し続けたいと思っています。

これからのラジオ番組にかける想い

様々な情報が氾濫するからこそ、偏りすぎず人の声を聞く力、その中で自分を信じて選択する力、決める力は、いくつになっても、育むことができる、ラジオにはそのような役割もあるのではないかと思っています。

声(音)だけの情報を耳からもらい、イメージを膨らませて、自分の世界観を作って行く。その中で感じたことを記憶の引き出しに入れて置いてもらい、これからの暮らしの中で役に立てることがあればうれしいです。

そして、何より、人生は何が起こるか分かりません。15年前、保育士の経験から、地域の親子教室を開講してきた自分が、放送局で仕事をすることになることを、夢にも思ったことはありませんでした。

続けていけるかな・・・小さな一人の私の力ではやっぱり難しいかも…と思ったことも何度もありました。その時に、いつも多くの人が支えてくださり今があります。「できない」ではなく、「できる人と支え合えるチームを作ろう」思えるようになりました。

これからも、一人の声は小さいかもしれませんが、「届けたい話がある」方と、一緒にメッセージを届けていけたらうれしいです。

こんな人の声を聞いてみたいな、こんなジャンルの話を知りたい。などご意見やご感想もいただけたら有難いです。

これからの番組制作にかける想いを書き留めました。

共感とか、共存って、こんな小さな声から始まるのではないかな…と思いながら…

文責 桑原あずさ

 

※色々なジャンルのお話を届けています。→それぞれの番組の概要をご案内しております。