二度の岩手へ
昨年は二度、ご縁をいただき岩手県に行ってきました。
夏の終わりに訪れた際は、様々な手しごとを見学し、お話をお聞きできた日。
コミュニティの皆さまが優しくて温かくて…
その終日前に顎を怪我し、抜糸の後傷口に医療用のテープをはり、側で話すとまだまだ顎周りの内出血が分かるような姿だったのですが、90歳の人生の先輩は、元気に話をする私の目を見て、私自身を見つめてくださりました。
有難い…
蔵の中は、とても涼しく、過ごしやすかったです。
90歳ヒアリングは、お話をされるご高齢者のみならず、その周りで過ごされている皆さまとも繋がり、1世紀近い月日の流れを共に感じ、その土地の歴史、文化、人、食、商いに触れ、ほんの一時ではありますが、地域のコミュニティに入れてもらうことができる貴重な機会だと、気づかせてもらっています。
「風の電話」にもうかがうことができました。
そして雪の季節、もう一度岩手県の陸前高田へ。
今回は、取材が終わった後に、インタビュイーのヒデさんが作ってくれた甘酒をいただきながら、12年前の東日本大震災の話にもなりました。
取材が決定し、場所を確認した時に、一番に思ったことでしたので、マイクがONではない時間ではありましたが、こちらも貴重な機会となりました。
ヒデさんの、言葉ひとつ一つが心に響き、笑いじわから伝わる本当の強さと優しさを感じながら、話を伺いました。
お別れ際では、握手したりハグしたり、背中をさすったり…
なかなか離れられなくて…
見えなくなるまで手を振り続けてくださるヒデさんに、
「また会いたいです。お元気で」と心から想い、
「尊敬」という言葉は、このような感情のことをいうのかな…と感じながらの帰路でした。
ヒデさんの、幼少時代から、ご結婚され、40回以上もの転勤を重ねながら子育てをされてきたお話は、こちらでご紹介いたします。
90歳ヒアリング トキの架け橋【岩手県 佐藤ヒデさん 93歳】