90歳ヒアリング
「トキの架け橋」

 

あの時 あの場所で……
私たちが 誰かに 伝えたかったことがあるように
それは いつか 誰かの 聞いておきたかったことになるのかもしれません
様々な環境の中で  それぞれの人との関係性を築きながら 私たちは生きています
家庭・仕事・子育て・親子・夫婦・親戚・友達・地域‥‥‥
100年という月日を生き抜かれてきた人生の先輩の トキに刻まれた記憶は
この地球を守り 新たに作り続ける私たちへのメッセージ
生のお声を 今このトキに残しておきたい
「この地球は未来の子どもたちから借りている」
私たちは トキの架け橋になり 未来へメッセージを届けていきます

桑原あずさ

90歳ヒアリング「トキの架け橋」記事はこちらから

《 ~生かされて生きる女性にインタビュー2023~ 》

 

この度、新しいプロジェクトが本格的に始動します!

東京都市大学の教材づくりの一部に、携わらせていただけることになりました。
監修は古川柳蔵教授です。 古川先生は、これまで全国で600名以上のご高齢者のヒアリングを実施してこられました。
そして、地球資源を利用した生活をされてきた方々からのお話から、「44の価値」を示されました。
今年度は、これまで古川教授が実施されてきたインタビューに続き、桑原が、女性にフォーカスし、インタビューさせていただけることになりました。

1960年代、エネルギーの消費は今の半分で生活できていた時代がありました。お金があれば生活に必要な物がすぐに手に入る便利な今だからこそ、聞いてみたい。
エネルギーを大切にされていた人生の先輩は、どのように生きてこられたのでしょう。

これまで600人のご高齢者にヒアリングされてきた事業のバトンを受け取り、子育て、仕事、地域との繋がりを通して、自然と共生されてきたお話をお聞きし、真似をするのではなく、今の時代の生活スタイルに取り入れていけるヒントをもらい、現代版に進化させていくための取材です。
東京都市大学の教材の一つになります。

先日、福島県での古川先生の90歳ヒアリングの現場に同席させていただき、ご高齢者との対談を拝聴してきました。 戦前から生きてこられた方々のお話の中には、思いもよらない感動的な言葉が沢山ありました。

そのおひとり、91歳のタケさんと古川先生との対談では、「世間の勉強」というお話がありました。他者への話方や、言い訳をしてはいけないことなどを厳しく義父さまに教えてもらったそうです。
世間の勉強って具体的にどのようなことなのでしょう??と心の中で思いながらお話をお聞きしていると、それは、現代でいう接遇研修、マナー研修であることが分かりました。

今回の福島での経験は、ご近所さんと繋がり、助けあい、働きながら、子育てをされていたタケさんのお話と、優しい笑顔の奥に、戦前から生き抜いてきた強さを感じました。
炭火のこたつの中に入らせてもらい、じわ~と心も体も熱くなり、感動して涙が出そうになりました。

それと共に、多くのご経験をされてきた人生の先輩方への言葉の使い方の難しさを学んでいます。
「大変でしたか」とダイレクトに質問しても、「大変でした」とお応えになるような方々ではないのです。
古川先生の言葉の引き出し方や、傾聴の姿勢から、多くの対談のご経験と、先生ご自身の在り方が伝わり、これからインタビューがスタートするにあたり、多くの気づきがありました。

私は、約一世紀という長い月日を生きてこられた方々にお話をお聞きし、過去・現代・未来を繋ぐメッセージを届ける懸け橋ができたらと夢見てきました。
古川先生に監修していただきながら、インタビューができることを光栄に思っております。

教材としてのみならず、取材の様子を、一部動画でもご紹介いたします。専用で開設するチャンネルから配信を予定しています。6名の女性のインタビューのご紹介をいたします。
また、年度内に、OBCラジオ大阪での特番(90歳ヒアリング特別番組「トキの架け橋」)も実施いたします。 取材の様子や、放送のご案内などをしていきます。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

90歳ヒアリング「トキの架け橋」記事はこちらから

 

《 90歳ヒアリング トキの架け橋
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