20周年記念 fmGIG第10回アカデミー賞「作品賞放送録音部門 最優秀賞」受賞

fmGIG第10回アカデミー賞へ行ってきました。
京都ホテルオークラにて、感染症予防の万全な対策の中、開催されました。
今回は、インターネットfmGIGラジオ局20周年を迎える節目の記念すべき式典でもありました。

アカデミー賞では、全国各地で放送されている180番組の中からノミネートされたパーソナリティ、番組、楽曲などが、賞をいただける特別な日です。リスナーからの人気投票なども審査基準の一つに入ります。
それぞれの賞の発表には、ステージでプレゼンテーションの役割があります。
今回、私は、授賞式の1番最後に表彰される「作品賞放送録音部門 賞」のプレゼンテーターとしての役割を、開催数日前に任命されました。
この時点で、私にはこの賞を受けることは無いと思っていたのです。

いよいよアカデミー賞も終盤、私は、最後の大きな賞の発表のために、ステージに上がり、本局代表の冴沢さんから、預かった封筒を手に、役目を果たそうとしました。マイクの前で二つ折りの紙を開き、まさに今、発表の時・・・
目に入る文字を疑いました。

「ありのままアズのまま」  (わ。わ。わ。私のばんぐみやーーーーん!)

頭が真っ白になりました。

プレゼンテーターをご一緒していたシンガーソングライターであり、同じパーソナリティとしてご活躍中のBBガールズのお二人に見てもらい、速やかにマイクを交代し、

「作品賞放送録音部門 最優秀賞は ありのままアズのままです!」
と発表していただきました。

私は、レッドカーペットを歩き、階段をのぼり、ステージにあがることなく、そのままの立ち位置で、トロフィーをいただきました。

こんなことがあるとは…
ステージでは、

「8年前、町のベビーマッサージの先生として、ファミリー向けの番組のゲストに呼んでもらい、話をしたことがきっかけで、パーソナリティになりました。今では、ラジオ大阪でもパーソナリティをしています。頭が固い人間でしたが、ラジオパーソナリティになって、いろいろな人との出会いの中で、こうじゃなきゃダメ、ばかりではなく、ニュートラルも良い。と思えるようになりました。」

頭が真っ白で、話したことを全部は覚えていませんが、このような話をさせていただと記憶しています・・・

fmGIGは、20年前、本局京都で、数名からのスタートだったのだそうです。現在では、全国各地で支局が誕生し、それぞれの発信局から180の番組を通して、日々リスナーへ音楽やメッセージが届けられています。

開催の時の代表冴沢鐘己さんのお話の内容の一部。
「20年前、僕たちはまだまだ子どもだった。右も左も分からない…
周りの大人が沢山助けてくれました…
今、またその頃の世代の人たちがこうしてfmGIGに入ってきてくれている…」

20年もの月日の中には、楽しいことばかりではなく、大変なことも沢山あったのだそうです。それを支えてくれた人がいたから今がある。とお話されました。

個性豊かなパーソナリティが見事に集まるfmGIGの代表という大役の冴沢さんにも、その陰で、サポートされている曽我未知子さんにもいつも頭が上がらないです。
そして、今年のアカデミー賞開催では、このような状況により、想像もつかない大変なことが多くあったことと思います。
終始参加された皆さまが笑顔で、感動の涙を流す姿が、今回の開催の全てだと感じました。20周年、本当におめでとうございます。

私は、パーソナリティとして、西宮局の代表、山田真郷さんことマゴさんにお世話になり8年になります。
西宮局だけでも、これまでにプロデュースしてこられた番組の数は65以上になるのだとお聴きしています。ご経験が豊かで、どんなジャンルの人ともツナガルことができる、マゴさんに、これまで、数々の言葉をいただき、学んできました。
「別れにはいろいろな形がある。その人との関係性、ご縁は、別れ際に分かる。別れは悲しくて、苦しいことばかりじゃない。ありがとう。また会おうね。またいつか一緒にやろうね。
そんな想いを寄せ合いながら、お別れできる人だったかどうか。最後がその人とのこれまでの関係を見せてれると思っている。」
この言葉に出会ってから、私はいつか別れがきたときに、出会えてよかったと思える時間を一緒に迎えたいと思いながら人と関わるようになりました。

もちろん、すべての出会いがそのような理想的なお別れになるわけではありません。けれど、一緒に取り組む時間は、この想いを忘れないでいたいと思っています。

パーソナリティとしても、
・ラジオのゲストが、またいつか話をしたいな。
・リスナーが、また話を聴きたいな。
と思ってもらえるような番組にしたいと思いながら、未来にメッセージを届けています。

300回以上の放送を重ねてきて、
「この番組に出演して話をしたことが一生の宝物になりました」
とゲストに話してもらえるようになりました。
「感動して最後は、泣きました。いつも聞いています」とリスナーにメールをいただけるようになりました。
小さなことなのかもしれません。けれど、私にとっては、そのような声がとてもうれしくて有難いことばかりなのです。

これからも、自分の番組を通して、話す人、聴く人、応援してくれる人が、ほんの少しでも番組との関わりの中で、幸せを感じてもらえる時があれば良いなと思っています。

HPでは、これまでの対談を残し続けてきました。
今、この瞬間の声を残していくことで、いつか未来の子どもたちがその音に触れ、
・こんな大人がいたんだ。
・面白い大人が話しをしている。
・大人になるって良いかもしれない。
など、何かを感じてくれたら多幸です。

この地球は未来の子どもたちから借りている。学びと感動の先へメッセージを届けたい

 

 

 

開催には、番組のスポンサーでもある、子育てママ専用検索・予約総合サイト『まま守り』代表の川内町子さんと、親子で番組のゲストとして出演をしていただいたA-style フォトグラファーの五十嵐明貴子さん、彩乃さんがご一緒してくださいました。最後の最後に、大きな拍手を届けていただき、ありがとうございました。(#^^#)

ずっと思ってきたことがあります。
「日々の収録、放送を大切にしたい。賞はあればうれしいけれど、無くてもよい・・・」

けれど、今回大きな賞をいただき、これまでの収録の数々、スタジオオーナーからの鋭い指摘、ゲストとの笑いと涙、リスナーのお声、パーソナリティ仲間との出会いと交流…いろいろなことを思い出すことができました。経験と体験の積み重ねで味わう感情に、素直に感動しました。

これからも、「ありのままアズのまま」をよろしくお願いいたします。

皆さまに心から感謝申し上げます。

文責 fmGIG「ありのままアズのまま」パーソナリティ 桑原あずさ