90歳ヒアリング トキの架け橋【広島県 三浦千里さん 94歳】
「90歳ヒアリング トキの架け橋」
90歳ヒアリング トキの架け橋
ちょうどいい塩梅
2024年度の「トキの架け橋」 90歳ヒアリングでは、90歳前後の方の環世界に触れながら、味付けから始まる、ちょうどいい塩梅(あんばい)な生き方を、全国にお住いのご高齢者にお聞きします。
それぞれが美味しいと感じる味があるように、「一人ひとりが、主体的に作り上げる独自の世界がある。」
これを、ドイツの生物学者、ユクスキュル氏は、環世界と提唱しました。
過去と現在と未来の懸け橋になる人生の先輩からの生のお声で、メッセージを未来へ届けていきます
三浦千里さん
年齢:94歳(昭和5年 4月5日生まれ)
2024年9月、広島県広島市お住いの三浦千里さんに、お話をおうかがいしました。
広島県江田島のご出身で、ご結婚後は広島市にお住まいです。当時のお話をお聞きしています。
対談の一部をご紹介します。
戦中戦後のお話
空襲が危ないということで、広島の女学校へは出してもらえませんでした。
それで田舎の女学校へ自転車で通っていました。
しかし広島の高校で寮生活をしていた弟さんは原爆で亡くなられたそうです。
終戦の年が15歳でした。
島での暮らしのお話
今は広島からフェリーがありますが、当時は客船でした。
車などはありませんでした。荷物の運搬などもトラックなどありませんから、馬車でした。
島を動くのは、もう馬車が最高くらいです。
暮らしの「ええ塩梅」
島でしたから、お魚なんかは漁船から直接手に入れていました。
魚屋さんでちゃんとしてもらったものを買うんじゃなしに、船で釣ってきたものを直接買うのですから、
魚の下ごしらえなどは自分でできました。
続きは、取材の様子を動画にしております。
↓こちらからご覧くださいませ。
90歳ヒアリングプロジェクト
株式会社アカデミーシェアリングでは、東京都市大学の教材づくりの一部に、携わらせていただけることになりました。 監修は東京都市大学環境学部 古川柳蔵教授です。
古川教授は、これまで全国で600名以上のご高齢者のヒアリングを実施され、地球資源を利用した生活をされてきた方々のお話から、「44の失われつつある暮らしの価値」を示されました。
著書『90歳ヒアリングのすすめ- 日本人が大切にしたい暮らしの知恵をシェア しよう 』
古川柳蔵・佐藤哲著:日経BP社
今年度は、これまで古川教授が実施されてきたインタビューに続き、弊社が女性にフォーカスし、インタビューさせていただきます。
※取材・対談の全てのお声を文字に起こし、そのままのお声と内容を、音声テキスト/文章化し、教材として東京都市大学に提出しています。
昨年度から開始しておりますプロジェクトの様子はこちらをご覧ください。ラジオでのお話もお聞きいただけます。