90歳ヒアリング トキの架け橋【福岡県 深見信子さん 90歳】
「90歳ヒアリング トキの架け橋」
90歳ヒアリング トキの架け橋
ちょうどいい塩梅
2024年度の「トキの架け橋」 90歳ヒアリングでは、90歳前後の方の環世界に触れながら、味付けから始まる、ちょうどいい塩梅(あんばい)な生き方を、全国にお住いのご高齢者にお聞きします。
それぞれが美味しいと感じる味があるように、「一人ひとりが、主体的に作り上げる独自の世界がある。」
これを、ドイツの生物学者、ユクスキュル氏は、環世界と提唱しました。
過去と現在と未来の懸け橋になる人生の先輩からの生のお声で、メッセージを未来へ届けていきます
深見信子さん
年齢:90歳
昭和9年6月11日生まれ
2024年12月、福岡市にお住いの深見信子さんに、お話をおうかがいしました。
福岡県那珂川市のご出身で、現在は福岡市博多区にお住まいです。当時のお話をお聞きしています。
対談の一部をご紹介します。
結婚されたの頃のお話
ご主人は氷と燃料を売る仕事をされていました。
家族は8人で暮らしていました。
お正月の餅が70個もありました。
街では餅屋さんが来てくれて、目の前でお餅をついてくれました。
暮らしの様子
水道と井戸水を使っていました。
博多区は浜の方なので井戸水に塩水が出るんです。
氷屋さんだったので、木製冷蔵庫がありました。
洗濯機は昭和36年くらいに買いました。
絞り機が付いていて、ボタンが飛んでしまうんですよ。(笑)
お風呂は薪で炊いていました。石炭でも沸かしました。
いろいろ移り変わる時代でしたね。
暮らしの「ええ塩梅」
食事はお魚が多くて、鯛茶漬けではなくて鯖茶漬けが多かったです。
鯨もよく食べました。
味付けは砂糖や醤油でちょちょっとしていました。
久留米の方から鳥屋さんが来て、目の前で捌いてくれて、水炊きをよく食べました。
続きは、取材の様子を動画にしております。
↓こちらからご覧くださいませ。
90歳ヒアリングプロジェクト
株式会社アカデミーシェアリングでは、東京都市大学の教材づくりの一部に、携わらせていただけることになりました。 監修は東京都市大学環境学部 古川柳蔵教授です。
古川教授は、これまで全国で600名以上のご高齢者のヒアリングを実施され、地球資源を利用した生活をされてきた方々のお話から、「44の失われつつある暮らしの価値」を示されました。
著書『90歳ヒアリングのすすめ- 日本人が大切にしたい暮らしの知恵をシェア しよう 』
古川柳蔵・佐藤哲著:日経BP社
今年度は、これまで古川教授が実施されてきたインタビューに続き、弊社が女性にフォーカスし、インタビューさせていただきます。
※取材・対談の全てのお声を文字に起こし、そのままのお声と内容を、音声テキスト/文章化し、教材として東京都市大学に提出しています。
昨年度から開始しておりますプロジェクトの様子はこちらをご覧ください。ラジオでのお話もお聞きいただけます。