90歳ヒアリング トキの架け橋【東京都 野上隆子さん 90歳】

「90歳ヒアリング トキの架け橋」

90歳ヒアリング トキの架け橋
ちょうどいい塩梅

2024年度の「トキの架け橋」 90歳ヒアリングでは、90歳前後の方の環世界に触れながら、味付けから始まる、ちょうどいい塩梅(あんばい)な生き方を、全国にお住いのご高齢者にお聞きします。
それぞれが美味しいと感じる味があるように、「一人ひとりが、主体的に作り上げる独自の世界がある。」
これを、ドイツの生物学者、ユクスキュル氏は、環世界と提唱しました。

過去と現在と未来の懸け橋になる人生の先輩からの生のお声で、メッセージを未来へ届けていきます

野上隆子さん

年齢:90歳(昭和9年生まれ)

2024年9月、東京都にお住いの野上隆子さんに、お話をおうかがいしました。
大阪市阿倍野区のご出身で、現在は東京都にお住まいです。当時のお話をお聞きしています。

対談の一部をご紹介します。

子どもの頃のお話

兄弟は6人です。一番下と私が17歳違うんですよ。可愛くて可愛くて。
私がいつも背中に下の子をおぶって遊んでたもんですからお友達みんなが知っていました。

男兄弟が多いから将棋やったりラムネ(という遊びを)やったりメンコやったり
あんまりままごとってやったことないんです。

戦中戦後のお話

始まったころは天王寺にいたんですけど、小学校5年生の時にみんなが疎開するようになって
私は縁故疎開というのでおじさんの家に行ったんです。
最初は私一人で行ったんです。
大阪の空襲がひどくなって家族が来たんです。

ー 疎開先で戦争を感じましたか?
全然。

暮らしの「ええ塩梅」

ー お母さんはどんなお料理が得意でしたか?
母が好きなのはかやくごはん。便利がいいですよね、子どもが大勢だから。
本当に美味しかったですよ。
お友達をお招きするのが好きで、お友達が「あんなご飯食べたことない、美味しかった」といまだに言ってくれますよ。

続きは、取材の様子を動画にしております。
↓こちらからご覧くださいませ。

90歳ヒアリングプロジェクト
株式会社アカデミーシェアリングでは、東京都市大学の教材づくりの一部に、携わらせていただけることになりました。 監修は東京都市大学環境学部 古川柳蔵教授です。
古川教授は、これまで全国で600名以上のご高齢者のヒアリングを実施され、地球資源を利用した生活をされてきた方々のお話から、「44の失われつつある暮らしの価値」を示されました。
著書『90歳ヒアリングのすすめ- 日本人が大切にしたい暮らしの知恵をシェア しよう 』
古川柳蔵・佐藤哲著:日経BP社

今年度は、これまで古川教授が実施されてきたインタビューに続き、弊社が女性にフォーカスし、インタビューさせていただきます。
※取材・対談の全てのお声を文字に起こし、そのままのお声と内容を、音声テキスト/文章化し、教材として東京都市大学に提出しています。

昨年度から開始しておりますプロジェクトの様子はこちらをご覧ください。ラジオでのお話もお聞きいただけます。

株式会社アカデミーシェアリング オフィシャルYoutube