90歳ヒアリング トキの架け橋【大阪府 西端信枝さん 90歳】
「90歳ヒアリング トキの架け橋」
90歳ヒアリング トキの架け橋
ちょうどいい塩梅
2024年度の「トキの架け橋」 90歳ヒアリングでは、90歳前後の方の環世界に触れながら、味付けから始まる、ちょうどいい塩梅(あんばい)な生き方を、全国にお住いのご高齢者にお聞きします。
それぞれが美味しいと感じる味があるように、「一人ひとりが、主体的に作り上げる独自の世界がある。」
これを、ドイツの生物学者、ユクスキュル氏は、環世界と提唱しました。
過去と現在と未来の懸け橋になる人生の先輩からの生のお声で、メッセージを未来へ届けていきます
大阪府 西端信枝さん
年齢:90歳
2024年8月、大阪府大阪市にお住いの西端信枝さんに、お話をおうかがいしました。長年大阪府にお住まいで、当時のお話をお聞きしています。
対談の一部をご紹介します。
幼少期のお話
5歳の時にお父様が亡くなり、お母様は子供3人と姑さんとさんと抱えて会社に住み込みでお勤めになりました。
会社ではお母様がお仕事で外出している間、理事長さんの横でお留守番をしたりと大変良くしていただいたとのことです。
戦中戦後のお話
戦争が始まったのが小学校1年生で、5年生で終戦になりました。
ですから小学校の間っていうのは防空訓練に追われて勉強さしい勉強もできなかったということです。
モールス信号を覚えないと学校から帰してもらえないといったような小学校生活でした。
暮らしの「ええ塩梅」
ものがなくても「なんなと考えたら代わりのもんはどこにでもあるやん」とこれが生活の基本だったかなと思います。
自分自身の家庭環境もあるのか、思うようにお金がない暮らしでしたから。
今は足りすぎているので知恵がないように感じます。
お料理の味付けはいい加減です。「いい加減。」
瓶からトクトクと入れて、味を見てもうちょっと醤油を入れようか、ちょっとお砂糖が足らんなとかわかります。
続きは、取材の様子を動画にしております。
↓こちらからご覧くださいませ。
90歳ヒアリングプロジェクト
株式会社アカデミーシェアリングでは、東京都市大学の教材づくりの一部に、携わらせていただけることになりました。 監修は東京都市大学環境学部 古川柳蔵教授です。
古川教授は、これまで全国で600名以上のご高齢者のヒアリングを実施され、地球資源を利用した生活をされてきた方々のお話から、「44の失われつつある暮らしの価値」を示されました。
著書『90歳ヒアリングのすすめ- 日本人が大切にしたい暮らしの知恵をシェア しよう 』
古川柳蔵・佐藤哲著:日経BP社
今年度は、これまで古川教授が実施されてきたインタビューに続き、弊社が女性にフォーカスし、インタビューさせていただきます。
※取材・対談の全てのお声を文字に起こし、そのままのお声と内容を、音声テキスト/文章化し、教材として東京都市大学に提出しています。
昨年度から開始しておりますプロジェクトの様子はこちらをご覧ください。ラジオでのお話もお聞きいただけます。