2022年新年のご挨拶
謹んで新春をお祝い申し上げます。
旧年中は大変お世話になり誠にありがとうございました。
今年も家の近くの川沿いの道に出て、初日の出を迎えることができました。
子供のころに母の隣について、大晦日を過ごした記憶が蘇ります。
台所でだし汁を鍋に入れるときに、網を両手で持つ、切り目のあるこんにゃくをクルンと巻く、フライパンのごまめを焦げないように混ぜ続ける…
こんな役割を(お手伝い)任せてもらいながら、お節料理というものを知りました。
年の瀬に家をきれいに片づけて、洋服を買ってもらう。
元旦に家族で新年の挨拶をして、一つひとつの食物の話をしながらお節料理とお雑煮をいただく。
2日には朝風呂に入り、長芋をご飯にかけ(とろろごはん)いただき、宿題の書初めをする。
(着物の年もありました)買ってもらった新しい洋服を着て親せきに挨拶をし、お年玉をもらう。
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自分が過ごしてきたことを、当たり前のように、今、我が子と一緒にしようと思うと、準備や、環境づくり、お金も必要なことが分かります。
思春期のころは、どうしてこんなことしなくちゃいけないの。めんどくさいな…
と友達と旅行に出かけた年もありました。
今、年を重ね、再び幼少期に経験していたことと同じことをしています。
長く続いてきた日本の食、行事、文化に触れる機会を我が子にもと思う気持ちは、自分が親にしてもらってきたからこそなのかもしれません。
我が子には、絶対にしなければいけないと強制はしません。親と過ごしたお正月の経験を記憶の片隅にでもおいておき、いつか伝えていきたいな…と思うことがあればやればよいと思っています。
今年は、目の前の生活の在り方を見つめることにフォーカスを置いていけたらと思っています。
些細なことではありますが、例えば…
可能な場合は、印刷する紙を両面にする。再生紙を使ってみる。
ごみの分別を丁寧にする。
生ごみを庭の花壇の肥料にする。
米のとぎ汁を家の植物や庭の木の水やりに使う。
会社のスタッフの働きやすい環境を作る。
外での仕事の時は、できるだけ、水筒、マイ箸をバックに入れる
見なくなった絵本の裏表紙にメッセージを添えて、今必要な親子さんへプレゼントする
など…
この数年で、いろいろなところで謳われているSDGsという言葉を知りました。17の目標を多くの人が意識することは、とても素晴らしいことだと思います。
その中の一つひとつを見つめてみると、昔の人々が、当たり前のようにしていたこともあるのかもしれません。祖母が暮らしの中で教えてくれたことも沢山あります。
原点に戻り、生きるために必要なこと、大切なことを、見つめるときなのかもしれませんね。
日々の暮らしの中で、できることを丁寧にしていこうと思います。
その中で、前を見て、いろいろなことに今年もチャレンジしていきます!
どうぞよろしくお願いいたします。
文責 桑原あずさ