90歳ヒアリング トキの架け橋【岩手県 佐藤ヒデさん 93歳】

「90歳ヒアリング トキの架け橋」
〜生かされて生きる女性のことば〜

90歳ヒアリング トキの架け橋
生かされて生きる女性のことば

子育てのトキ
仕事のトキ
家事のトキ
過去と現在と未来の懸け橋になる人生の先輩からの生のお声で、メッセージを未来へ届けていきます

岩手県 佐藤ヒデさん

年齢:93歳
お住まい:岩手県陸前高田市

2023年11月、岩手県陸前高田市にお住いの佐藤ヒデさんとお話をしてきました。

対談の一部をご紹介します。

幼少期のお話

50年前の陸前高田はすごく元気のいい街で、盆踊りなど、お祭りなどが盛んでした。

役場に勤めていたお父様が、満州開拓団の引率で交通事故に遭い、亡くなられた。
そのあと兄弟がアイスキャンディーの販売で生計をたて、そこからスーパーのような商売を始められたそうです。
卸屋さんなど、周りの人に導いてもらいながら上の兄弟が商売をしておられました。

また、お祭りの準備に着物を縫う手が足りない時に、老人クラブの皆さんに助けていただいお祭りができたエピソードをお伺いしました。

子育て・家事

金融関係お仕事のご主人は、転勤を40数回されました。
学ぶことのほうが多かったその土地土地で、受け入れ態勢がしっかりあり、いやな経験があまりなかったとのこと。
ただ、宮城県石巻市で、県が違うとやり方・方法が違い戸惑っていた時に、あるおじいさんにかけられた一言で、玄関先を掃いたりと細かいことを自分からなるべくやるようにされたそうです。
サラリーマンだからと構えるのではなく、その町の人に親しみを持ってもらうきっかけを自ら持たれる努力をされたそうです。

小さい頃に商売をしていた家庭で育ち、結婚してサラリーマンの嫁になったけれど、原点は、商売人も、サラリーマンも同じだと知るでき事だったそうです。

ー 40回の転勤でお子様は大丈夫でしたか。
大変でした。今の子育てを見ていて、そこまではできなかったと思う。
やっぱり自分の家じゃなく、「借りている、きちんとしなくちゃいけない」建前と本音があり、子供たちが乱すことをあまり見たことがなかった。
ぴりぴりしていたと思う。

ご兄弟が働く姿をどんな風に感じておられたのでしょう。
石巻のおじいさんの言葉とは、いったいどんな言葉だったのでしょう。

続きは、取材の様子を動画にしております。
↓こちらからご覧くださいませ。

90歳ヒアリングプロジェクト
株式会社アカデミーシェアリングでは、東京都市大学の教材づくりの一部に、携わらせていただけることになりました。 監修は東京都市大学環境学部 古川柳蔵教授です。
古川教授は、これまで全国で600名以上のご高齢者のヒアリングを実施され、地球資源を利用した生活をされてきた方々のお話から、「44の失われつつある暮らしの価値」を示されました。
著書『90歳ヒアリングのすすめ- 日本人が大切にしたい暮らしの知恵をシェア しよう 』
古川柳蔵・佐藤哲著:日経BP社

今年度は、これまで古川教授が実施されてきたインタビューに続き、弊社が女性にフォーカスし、インタビューさせていただきます。
※取材・対談の全てのお声を文字に起こし、そのままのお声と内容を、音声テキスト/文章化し、教材として東京都市大学に提出しています。
※OBCラジオ大阪で「90歳ヒアリング トキの架け橋」の特別番組を予定しています。
放送日が決まりましたら、弊社の専用SNSやこちらのオフィシャルブログでもご案内いたします。